57 「どうして君はいつもそんな顔をしているんだろう」 「……顔?」 「目を逸らして、一生懸命耐える表情をしていて、とても可哀相だ。『このような目に遭わされるとは騎士の恥。いっそ死を以って名を濯ぎ……』とかそういうことを言い始めそうな感じ。なんだか私は非道を働いている気分になる」 「そういう……つもりはない」 「それは知っている。とても魅力的な声を出すからね君は」 「……からかっているんなら、いっそ黙ってやらないか?リーマス」 「からかってるんじゃないよ」 「・・・・・・・」 「例えばこんなことをしたりすると、ほらそうやって横を向いてしまう。私に乗っているときはずっと私を覗き込んでいるのに」 「・・・・・・」 「するほうとされるほうに、そんな違いがあるとは思えないけどね、私には」 「……もういい。替われ」 「今から?私は良いけれど、君はもう、それが可能な状態ではないんじゃないかな」 「……ているだろう?」 「うん?」 「この前のことを根に持っているだろう?と聞いた」 「うん。気付くのが随分と遅いけど」 「・・・・・・」 「でも、君を同じ目に遭わせたりしないから安心して欲しい。そんな酷いことは私には出来ないからね」 「……今ここで謝っても許されるだろうかリーマス」 「折角だから君の注文通り黙ってやることにするよ。ああ、私はね。君はご自由に」 「…………」 シリウスさんは同じくらい酷い目に、もとい いい目に遭わせてもらったと思う。 シリウスさんは相手の身体に自分のしたい事をします。 先生は相手の身体に、相手のして欲しがってる事をします。 なので先生の方が上手い。(あっ!なんだか とりかえしのつかない理論を展開しちゃった気がするぞ) それに加えてシリウスは敏感で先生は不感症(あっ!)。 2つの効果でダブルのパワー。 2003/10/30 BACK |