登場人物紹介
つっても2人分です。
リーマス・J・ルーピン先生。
私はこういう登場をする こういう人に大変弱いので、列車が学校に到着する頃にはすっかりロックオンでした。色々な方のお書きになった物を見ると、繊細で愛らしい「生きてて免なさい」リーマスや、敵に回したら翌日に怪死させられそうな黒リーマス、鈍くさくて大雑把な春リーマス等々捉えられ方が千差万別で面白いです。
ああいう壊滅的な不幸をしょった人の常で、神経が壊死して成長する或いは逆に過敏になりすぎて精神に変調をきたすという可能性も大いにあった筈ですが、3人の仲間との出会いが奇跡的に彼の健全な成長を助けた、と。今の彼の性格はジェームズに影響を受けた部分がとても大きいと思います。「ああいう風になりたいな」と努力して努力して今の状態になった先生、が私のドリームです。
どうでもいいですけど、上の絵が「グリッシーニをつまみ食いする先生」に見えてしょうがないんですが、違います。杖です杖。
シリウス・ブラック容疑者
人生の機微を学ぶべき20代を12年間獄中で丸々棒に振ったため、どうよこの短気で考え無しな事。子供かアンタは!癇癪を起こしてロンの足はへし折る、絵の婦人は切り刻む。3巻は読み返すとシリウス&リーマスコンビによる華麗な失敗合戦でドキドキハラハラします。「ど、どこまで失敗するんだろうこの人達…」みたいな。シリウスがロンの悲鳴にびびらずに奴にトドメを刺してれば先生は失業しなかったし、先生が地図を閉じ忘れなければ、あるいは薬をちゃんと飲んでいればシリウスの無実は証明できた。本当にいいコンビです。
それでもこの人の、獄から出てきてすぐに復讐を始め、ハリーへは夢の同居を持ち出すという超前向きなところが大好きです。12年間監禁されていてまだ未来への展望を持っているなんて普通じゃないよ。
しかしシリウスがアズカバン行きになったのって、裁判制度か刑法に問題があるとしか思えません。物証がないじゃないですか。現行犯扱いなのか?それとも陪審員制度なのか?審理中ずっとゲラゲラ笑ってたのか?だったら自業自得だけどな。
2人とも本来なるべきだった人柄とは、ちょっと違う所に居るのが痛々しくて好きです。先生は病気のせいで、そして友人を全員失った所為で。シリウスは自分のミスで友人が死んでしまったのと投獄の所為で。
なんつーか子供の頃の彼らに恋愛感情はなかったと思いますので、仮にこのサイト内にそのような話があったとしてもパラレル扱いで御願いします。大人になってあんな事件が起きて、ほとんどパニックになって出来上がってしまった、という感じ。溺れる物は藁をも掴むと言いますが、掴んだら相手も溺れていた。吊り橋だってあすこまで激震すれば同性だろうが親友だろうが恋に落ちますよ(酷い!)
でも真面目に真面目に考えるとカップルにはなりようがないですけどね。不道徳云々ではなく、先生の病気はどう考えても体液で感染する種類でしょう。いくら普段は大丈夫だといっても……ねえ。
あ、長い文章を全部読んでくださいましたね?お疲れさまでした。
BACK