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Moon Light BBS

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426:[ 聖杯戦争/(タイトル未定) ]

 二月三日、日曜夜、十時手前。
 士郎、凛、セイバー、ライダーの四名は、深山町の分岐点である交差点へ戻ってきた。
 二時間ほど深山町を探索した後、何事もなく、戻ってきてしまっていた。
「――――」
 遠坂凛は訝しげに思案する。
 聖杯戦争が始まっており、令呪もサーヴァントも隠していない。
 魔術師である遠坂凛と、常に実体化しているセイバーは、餌として申し分ないはずなのだが、なんら手ごたえが無い。
 戦いの気配すらなく、辛うじて残滓があるのは、昨晩士郎たちが狙撃されたこの交差点ぐらいなのだ。
 霊体化しているライダーが、時折上空に昇って哨戒してみるが同様で、深山町は静かなものだった。
「…………」
 まだ夜になって間もないし、新都の方に集まってるのかもしれない。
 結論を出すには早い。そう、凛は判断した。
「新都へ行きましょう。深山町側にこれといった異常はないようだ」
 セイバーの提案に、士郎と凛は頷いた。






 交差点を下り、やはり何事もなく大橋に辿り着いた一行は、道路脇の歩道橋を渡る。
 終バスまで幾分の猶予があるこの時間帯、道路には時々車が走っているが、歩道橋に他の通行人は皆無だ。
「そういえば」
 新都の高層ビルの方を眺めていたセイバーが、思いついたように口を開いた。
 何か気づいたのか、と士郎と凛が注意を向けると、
「別段、大したことではありません。ちょっと気になったもので」
 何だ? とライダーが声だけ出して訊く。
「聞いたところ、ランサーは吸血鬼だそうですね。その弱点の中に“流水”がありますが、彼女はこの川を渡れるのでしょうか」
「橋が架かっているから平気だろ。橋以外のところだと失速するかもしれないが」
 割とアバウトな返答である。
 ライダーが補足するには、吸血鬼の癖に湖に浮かぶ島に館を構えていて、日中だろうと遊びに出かけるから、相当融通が利くんじゃないか、とのこと。
 なるほど、とあらかじめ話を聞いていた凛とセイバーは改めて納得して、初めて聞いた士郎は、へぇ、と感心した。
「日中でも出歩けるんだな」
「いやまあ、出歩けるって言っても、日傘片手だよ」
 直射日光を浴びれば気化してしまうし、強力な死徒が太陽を克服できることを考えると、致命的だ。
「確認しますが、ランサーが苦手とするのは日光なのですね?」
「直接的な弱点って意味なら、イエスだ。明るいのは嫌いだそうだがね」
 それを聞いて、セイバーはふむと頷き、
「通常の手段で完全に打倒するのは難しそうだ」
 そうだな、とライダーが同意。
 サーヴァントという枠組み故、首と心臓に霊核が当てられているはずだが、本来ならコウモリ一匹分でも残れば、そこから復活するほどの化け物だ。
 セイバーやライダーとは違い、核を潰されたとしても致命傷にはならないかもしれない。

(続くよー)


峰下翔吾(仮) 11/05 02:59


425:[ Interlude/アーチャー ]

 妹が帰ってこない。
 ここのところ夜間はふらふらと出歩いているのだが、今夜は特に遅い。
 何とはなしに、玄関の前で立ちすくみながら、ぼんやりと枯れた桜の樹を眺めてみたりする。
「…………」
 戦いに巻き込まれたか、あるいは、戦いに出向いたか。
 妹本人は好戦的な性格をしていないが、そのサーヴァントは別だ。
 敵と見れば、喜んで襲い掛かっても不思議ではない。
 いつ弾けるか分からない、風船のようなサーヴァント。
「よくもまあ、あんなのをサーヴァントにしていられるよ」
 正直に言えば、恐れている。
 第一印象も、その後の印象も最悪だ。
 しかし、妹との仲は良いらしい。
「不良娘め」
 心配をしていないわけではない。
 同じくらい、あのサーヴァント――アサシンの強さを認めているだけだ。
 そもそも二人で夜の散歩と言っても、サーヴァントが勝手に飛びまわっているのをマスターが探している、と言った方が適切だ。
 令呪は隠しているし、アサシンはスキルで気配を消している。
 あるとすれば、アサシンの単独戦闘だろう。
 サーヴァント同士は、本能として敵意を持つという。
 理性と狂気を危うい天秤に掛けているアサシンにとってその敵意は、ダムを穿つ針穴に等しい。
 サーヴァントを律する令呪すら、アサシンに通用するかは怪しい。
「なんで、宝具を使っただけで、令呪が一画消えたんだ」
 ……あのサーヴァントは、呼ばれてはいけないものだったのか。
 破壊という特性を持つ魔力は、近づくだけでも危険だ。
 魔力を豊富に持つ魔術師ならば、その抗魔力で“ある程度は”平気だろう。
 その点、妹ならばそう心配はない。今の彼女は憎たらしいほどの魔力量を誇る。
 それに令呪がある限り、危ういとはいえアサシンの手綱は存在する。
 宝具を使うに当たり、一つ令呪を使うのなら、残るは一回。
 二回使わせれば、マスターを失う、が、
「アイツ、そんなこと関係無しに使うだろうな」
 一応、妹には、戦いになったらアサシンを無視して逃げろ、と言いつけて置いた。
 守るかどうかは妹の勝手だが、今更間桐家の悲願とやらを遂げるほどのやる気はない。
 アサシンが宝具を連発して、マスターで無くなるのなら、それはそれで良いだろう。
「…………いや、拙いか?」
 あんなのを野放しにしたら、消滅までに巻き添えで街一つ消えかねない。
 罪の無い一般人――例えば自分――まで巻き込まれたら不幸すぎる。
「――って、当たり前じゃないか。それが聖杯戦争だ。そういうのは衛宮みたいな奴が考えればいいんだよ」
 もう関係のない話だ。
 今回の聖杯戦争はおかしいし、間桐の家も終わった。
 せいぜい巻き込まれないようにしておけばいい、のだが、



 ――――がさがさがさ、どさっ。



「――――――――」
 明らかに不審な物音。
 間桐家の高い塀を越えて、庭木に引っかかりながら落下したような音は、まさにその通りの出来事を物語っていた。
「厄介事ってのは……」
 向こうからやってくる。望もうと、望むまいと。
 そして、面倒臭い、と思いながらも、足は物音のしたほうへ向いていた。
 誰の影響なんだ、と愚痴りながらも、咄嗟に思い描いたパターンは軽く三十。それを思考フィルタに通して、七つに絞り込む。
 さらに自分の嗜好にそぐわない予想を除くと、不思議なことに頭の中は真っ白になった。
「簡単に言えば、物凄く嫌な予感がする、ってことなんだけど」
 うわー、行きたくねぇー、などと本気で嘆いているのに足は止まらない。踵を返して自室で眠ってしまえばいいものを。
「あー…………いきなり襲い掛かってくるなよ?」
 たっぷり十メートルは離れて、物音がした庭の一角に声を掛けた。
 ごそり、と声が聞こえた人影が反応する様子が伺える。
「すみません。薄いなりとも結界を感じたので――」
「はっ。結界にわざわざ入り込むなんて、大した奴だね。忍び込むにしちゃ、音を立てるのは三流のやることだけど」
 とはいえ、間桐の屋敷の結界は反応していない。
 臓硯が消えて結界も形ばかりになったが、魔力殺しや侵入者感知ぐらいの機能は残している。
 解呪したわけでもなく、それが反応しなかった、というのは中々のスキルだろう。
「結界をくぐるだけに意識を注ぎすぎたってところか」
「……その通りです」
 こちらの敵意がないことを認めてくれたのか、警戒姿勢を解いて、人影は庭木の陰から現われた。

「…………お前、サーヴァントだな?」
 その姿を見て、認めたくは無かったが、認めざるを得なかった。
「ええ」
 と答えるサーヴァント。

「マスターは?」
 問う。
「…………。……不在です」
 若干の逡巡と、後悔を滲ませる。
「クラスは?」
 問う。
「――アーチャー」
 手に持っていた幾本のナイフを、いつの間にか消しながら。
「真名は?」
 問う。
「――――十六夜、咲夜」
 月光の下、メイド服を着た銀髪のサーヴァントは、スカートを摘まみ、瀟洒に礼をしてみせた。


峰下翔吾(仮) 11/03 13:40


424:[ なんかちっとも進まないんで ]

 BBS連載するかね。
 小出しで書き連ねれば、それなりになりそうな気がする。
 Interlude部分は出来てるのになぁ。


峰下翔吾(仮) 11/03 02:11


423:[ やっぱりー ]

 原作に無いシーンを構成しながら、
 伏線をこっそり張りつつ、
 クロスオーバーの醍醐味として会話させて、
 なおかつクロスオーバー的設定話を無理なくさせる、

 …………難しいなぁっ!


峰下翔吾(仮) 10/23 01:17


422:[ いまさら…… ]

 プロット作ろうとしてますよこの人!>己

「Interlude/アーチャー」
「聖杯戦争/」

「聖杯戦争/激闘」
「Interlude/キャスター」

「聖杯戦争/決着」
「Interlude/暗躍」

「Interlude/妹」
「Interlude/セイバー」
「Interlude/イリヤ」

「穏やかな夕刻/」
「聖杯戦争/」

「聖杯戦争/」

「聖杯戦争/」

「聖杯戦争/」


峰下翔吾(仮) 09/29 15:13


421:[ よぅしー ]

 ラスボス決まったー。

 根性でつなげなければー。だが、眠い。


峰下翔吾(仮) 09/27 23:39


420:[ 地雷、地雷と言っているのは ]

 最終的に、拡大解釈のオンパレードになっちゃうから。

 脳内読者が、叩きまくってるぜ……!


峰下翔吾(仮) 09/27 10:40


419:[ 書き書き。 ]

 アサシンとランサーが先に召還されてなかったら、
 どっちか凛のサーヴァントになってそうよね。


峰下翔吾(仮) 09/26 15:47


418:[ 自問自答式FAQ ]

Q:ランサー=レミリアの槍って?

A:スピア・ザ・グングニルの拡大解釈です。
 フランドールが持ってる杖の、槍Verとお考えください。


Q:サンプルステータスのてゐの宝具。「画面端」って何。

 「ギルティギア」「メイ」「グレート山田アタック」で。


Q:同上、咲夜のスキル。「メイドの心得」って何。

 原作アサシンの「宗和の心得」にいんすぱいやされて……。


峰下翔吾(仮) 09/25 10:00


417:[ ぴかーん。 ]

 思いついた!
 設定変えよう!

 ――まて、それは諸葛凛の罠だ!


峰下翔吾(仮) 09/25 08:04


416:[ ころころ。 ]

 脳内で話を転がす。
 次は短いなぁ。ちゃっちゃと書いてしまおうかしらん。

 しかし、脳内で熟成するにしたがって、どんどん地雷だとか鬼門だとか最低SSだとかいう単語がよぎるのかしら。
 図星か己は。


峰下翔吾(仮) 09/24 18:51


415:[ ちょっとわかりやすくメモっておこう ]

 相対的時間軸。

「Interlude/間桐」「Interlude/失格」

「Prologue/二日前」「Prologue/一日前」「Interlude/紅槍」「Interlude/死槍」「Prologue/運命の夜」「Interlude/運命の瞬間」
「聖杯戦争/開戦」「聖杯戦争II/連戦」=「聖杯戦争III/狙撃〜協定」「Interlude/脱落」
「穏やかな日曜I/侵食される日常」「穏やかな日曜II/Acceleration of Fate」

「Interlude/夢」

※原作ライダー召還日がイマイチ不明瞭なのだが、暫定的に1月30日か31日と置く。流動的。
※「Interlude/夢」は別にどこでもよいです。


峰下翔吾(仮) 09/24 15:33


414:[ 東方キャラ→サーヴァント ]

セイバー:上白沢慧音(三種の神器 剣=草薙の剣・偽)
アーチャー:ルナサ (ヴァイオリンを弾く奴って弓っていわないっけ)


峰下翔吾(仮) 09/22 09:27


413:[ 自分でメモっておく。東方Fateの各話タイトル ]

1:「Interlude/運命の瞬間」 「Prologue/二日前」
2:「Interlude/死槍」 「Prologue/一日前」
3:「Interlude/紅槍」 「Prologue/運命の夜」
4:「Interlude/夢」 「聖杯戦争/開戦」
5:「聖杯戦争II/連戦」 「聖杯戦争III/狙撃〜協定」 「Interlude/脱落」
6:「Interlude/間桐」 「穏やかな日曜I/侵食される日常」
7:「穏やかな日曜II/Acceleration of Fate」 「Interlude/失格」


峰下翔吾(仮) 09/21 12:34


412:[ まあ、クロスオーバーって時点で ]

 既に一個、地雷を埋めているわけですが。
 どうしようもないな……。
 いいや、自分が楽しめれば……。

 という、自己保身。


峰下翔吾(仮) 09/21 07:30


411:[ 東方Fateのこれから ]

 目指せ、「三日で終わる聖杯戦争」ルート。


 いやマジで。
 構想だと、15話ぐらいで終わるはず。
 もう折り返し地点よ?


峰下翔吾(仮) 09/16 00:59


410:[ ラブサイクリングサイコのイメージ ]

#スパム避けで、管理者権限でもないと、URLが張れないです、このBBS。

 (例によって?)ビタミンご飯のおかず絵板より。

http://vitamin-rice.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/bbsnote.cgi?fc=repost&l=1338(はせがわさん)
http://vitamin-rice.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/bbsnote.cgi?fc=repost&l=1344(桜井さん)
(直リンク不可なので、適当にショートカット引っ張るとかで)

 この二枚。
 オチ部分のてるよの笑顔は、これ。


峰下翔吾(仮) 09/10 04:27


409:[ Kanonの名雪は黒髪か? ]

 個人的に、髪の毛の色はアバウトにしていたり。

 咲夜、レミリア、永琳、鈴仙、慧音、妹紅、妖夢などなどは、一括して「銀髪」表記。
 鈴仙とかピンク〜紫っぽいし、レミリアや妹紅は青っぽかったりするけど、銀髪。
 白髪っていうと、なんか恐ろしいので、銀髪。


峰下翔吾(仮) 09/10 01:58


408:[ なんかレスした気になってた・・・ ]

>Web拍手
「前々からリンクしたいと思ってましたがこのたびリンクさせていただきました。
 ので、ご報告させていただきます。リンク場所はMoon Light Sideでよろしかったでしょうか?
 東方×FATEは楽しみに読んでます。大変でしょうけどがんばってください。
 以上 いまだにGoogleで自サイトを見つけれない晃でした」

 合ってますー。
 東方サイトとしてのリンクは、Moon Light Sideでお願いします。
 もうちょいで7話書き終わるんで、適当に頑張ります。
 せめてサーヴァント全部出すぐらいは頑張らないと・・・


峰下翔吾(仮) 09/05 15:36


407:[ 東方Fateの設定作りで ]

>属性の決め方。
 >秩序
 何かしらの規則、決まりごとを持っている場合。
 特にそれらを良く守っているキャラ。
 決まりごとは、所謂、自分ルールでも良い。
  (例)
 霊夢:博麗の巫女として唯一決まりごとを持つ。
 レミリア:運命を操る程度の能力、貴族としてのプライド。

 >中立
 規則は知っているけど、ケースバイケース、という方々。
  (例)
 アリス:人間の代わりに妖怪退治をしてみたり。
 咲夜:人間なのに悪魔の狗だったり、主人の言うこと無視したり。

 >混沌
 好き勝手に生きている人たち。


>善・中庸・悪・狂
 肉食(人間が食料)かそうじゃないか、っていうのが一番分かりやすい気がする。
 狂はバーサーカー専用で。
 パチュリーは「魔女」なので、人に害なす存在かと。


Home 峰下翔吾(仮) 09/04 03:17


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管理者 峰下翔吾(仮) : JawaNote v1.41 [Shigeto Nakazawa]