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タイトル石器時代の服
記事No1827
投稿日: 2021/11/15(Mon) 01:30
投稿者モロヘイヤスープ
石器時代の布の話、興味深いですね。

記事を読ませていただいて、
民俗学者の宮本常一が、イザベラバードの日本旅行記を引用しながら解説する「イザベラ・バードの旅 『日本奥地紀行』を読む 」(講談社学術文庫)という本があるのですが、その中に、興味深い記載があったのを思い出しました。

イザベラ・バードが、日本の山奥の人たちが、ずっと同じ服を洗濯せずに着ている旨のことを書いているのに対し、

宮本常一が、「当時の山奥の人たちの服は、麻か藤で、藤は山から藤の木を採ってきて、その繊維を細かくして糸にして織った。作るのに1着1月くらいかかり、他の仕事もあるから自給自足の生活では服の自給はすごく難しかった。だから、着のみ着のままでいるか、なるべく裸でいるかしかなかったのです。」というようなことを書いていて、すごく驚いた記憶があります。
宮本常一は明治生まれですから、まだその頃には結構リアルな話だったのでしょうか。

日本の植生が石器時代から変わっていないとすると、日本の石器時代の服は藤で作られていたかもしれませんね。
今見たら、藤織りという項目で、Wikipediaにも記事があるようです。

タイトルRe: 石器時代の服
記事No1828
投稿日: 2021/11/15(Mon) 19:39
投稿者岡沢 秋   <http://>
藤のつるを使ったケースはあるでしょうね。
日本の場合は麻とかコウゾが生えてたので、野生のそれらを刈って服作ってたと縄文展では展示してました。木の服は繊維を柔らかくするまでにだいぶ時間かかりそうです…。耐久性の問題もありそうですしね。

タイトルRe^2: 石器時代の服
記事No1829
投稿日: 2021/11/16(Tue) 19:15
投稿者モロヘイヤスープ
コウゾですか!
教科書で和紙の原料としてミツマタ・コウゾと習った以外、全く馴染みのない植物です。
…今調べてみたら、見覚えがありました。
子供の頃、山で実を食べたことがあります。桑より大きくて甘くて、高級品でした。
まさか、コウゾだったとは。おかげさまで一つ賢くなりました。
これが、服の原料にもなったんですね。
そういえば、日本では昔から紙衣(紙子)という紙製の服も着られてましたし、
タラス河畔の戦いで伝わった製紙法も、布の切れ端を原料として使用したと言いますし、
紙と布というのは意外と近いものなのかもしれない…とふと思いました。

確かに、藤の蔓を柔らかくするのは大変そうです。煮込んだり踏んだりするようですが…
麻で作れるなら、そちらの方が合理的ですよね。