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タイトルイシュタルの手について
記事No1455
投稿日: 2016/06/14(Tue) 00:30
投稿者なまこ
はじめまして。
面白いエジプト記事が沢山あって凄いですね、毎日楽しく読みふけらせて頂いてます。

http://55096962.at.webry.info/201208/article_25.html
さて、表記の疾患について少し調べてみました。以下の文章を斜め読みした感じでは、
http://www.academia.edu/22479604/Between_Text_And_Icon_A_Survey_of_Ishtar_In_the_Ancient_Near_East
・古代のメソポタミア人的に、病気は人が神の所有下にある状態
・これを"hand of X"(Xは神、女神、幽霊の名)と書く
・稀なケースとしては"hand of X"が神の保護を指す場合もある
・hand of Ishtarは、幾つかの精神疾患の名称とする学者もいるけど、メソポタミアのテキストでは一番ありふれた病名(で、やたら出てくる)。
・Sourcebook for Ancient Mesopotamian Medicine(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&tbo=p&tbm=bks&q=isbn:1589839714)を参照すると、性病に起因する肝臓、胃、および陰茎の発熱や灼熱感、任意の性的疾患、難聴、放心状態、頭痛や頭の病気、黄疸、手足の感覚喪失、歯ぎしり、首や喉の傷などがhand of Ishtarに該当する様子。
・一部の疾患はイシュタル神の娼婦や性愛の女神としてのプロファイルと関連する性病だが、それ以外の疾患は魔除けや保護としての「イシュタルの手」と恣意的な関係がありそう。

…といったところ。
放心、感覚喪失、頭の病気辺りが精神疾患でしょうかね。
とりあえず、イシュタル神も歯ぎしりの面倒まで見るのは大変だなーと思いましたw

タイトルRe: イシュタルの手について
記事No1456
投稿日: 2016/06/15(Wed) 19:47
投稿者岡沢 秋
いらっさいまし。適当に楽しんでいってくださいー。

> http://55096962.at.webry.info/201208/article_25.html
> さて、表記の疾患について少し調べてみました。

おお、なんかちょっと懐かしいテキストw
資料ありがとうございます。自分もそれ書いたあとちょこちょこ調べてみたんですが、なぜか冥界の神々(エレシュキガルとかネルガルとか)よりイシュタル様のほうが病関連で名前出てくることが多いカンジでした…

歯軋りも入ってたんですね(笑
そんなのまで面倒見切れないっすね。

病名に使われるかどうかも人気のバロメーターだったんでしょうかねえ。