タイトル | : Re: 「島のケルト」におけるエポナの不在? |
記事No | : 1598 |
投稿日 | : 2017/06/27(Tue) 20:20 |
投稿者 | : 岡沢 秋 |
どうもいらっしゃいましー 私もケルトは全く判りません! 最近付け焼刃で色々読みました!
> そのなかで「今知られている"ケルト神話"、いわゆる島ケルトにもエポナ女神は出てこない」「どおりでエポナとか島側にいないわけだよな?!」という記述が気になったのですが,マビノギ四枝の主要人物のひとりであるリアンノン (フリアノン) は伝統的にエポナと関連づけられてきたのではありませんか?
その解釈で正しいです。が、それはもう10年くらい前には通用しなくなってました。
そもそもマビノギオンの中に登場するリアンノンが神様という扱いではないうえに、大陸側でケルトの文化が途切れてからマビノギオンが書かれるまでに500年以上が経過し、名前も違うし信仰として同じだったかも証明出来ないし、…と批判されて主流からは外れ、で最近の研究では民族も違うしケルト文化が伝来してないとなって、もはや関連づける要素が皆無になってしまいました。文学研究はそのへんの反映が遅いのかも。
元々、リアンノンとエポナを結び付ける説自体もかなり「島のケルト」に好意的な派閥のものだったんじゃないかと感じています。
「馬」と「女性」という部分以外に関連性がありません。今まではその程度の関連性であっても、全て「古代のケルトから繋がっている"だろう"」という推測の元でこじつけられてきました。今後はそれが見直されます。その意味で「ケルト神話じゃなくなる(本来の姿に戻り、ようやくまともに研究が進む)」という記事を書きました。
今までのケルト神話の比較って、「ヘラクレスとスサノオが似てるよね」くらいのレベルでやってたとこがあったように思います…。
|