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タイトル電子書籍について
記事No1625
投稿日: 2017/08/20(Sun) 03:07
投稿者加鳥
どうもこんにちは、加鳥です。
ブログの「図書館の本が一杯なの! →じゃ電子媒体でいいんじゃね」を拝読して気になった点があったので書き込みます。
取り留めもないので申し訳ないですが・・・


まず、公共の施設である図書館が
出版社の利益を損なわないか?という点です。
新刊(この場合は新しく発行された著作物の意味)を
無限に貸し出せるということは出版社の利益を
大幅に損なわせないかということです。
現在でも新刊を大量に貸し出すのはやめてほしい、
そもそも新刊を貸し出すのはやめてほしいとの声もあり、
「公共図書館での文芸書の取り扱いについてのお願い」
日本書籍出版協会の件もあります。
個人的には、図書館でベストセラーを借りる人は
図書館になければ買わないし読まないと思いますが。
出版社が黙ってないでしょうね。


それに電子書籍の媒体は統一されていないので、
図書館独自の媒体を作る→お金がかかる
媒体ごとに契約→お金がかかる
お金がかかる→・・・資料が購入できない

そもそも電子書籍の貸出は
年間でいくらor貸し出し回数×いくらなのか。
一点ずつ購入し、以降ずっと貸出しできるといいですが、
そうすると一点ずつの代金は
いくら著作権処理費用を上乗せするのか。
契約はどうするのか?から始まりますね。
それでもいくつかの自治体では電子図書館を始めてますが
点数は少ないです。


メリットには障碍者や高齢者にとってもあります。
弱視用の色変更、
文字の拡大ができるのは電子書籍の強みです。
あとは、
よその館にありますもなくなりますし。
貴重な本の盗難も避けられますし。
返却期限が過ぎるということもないですね。


IT関係の知識を持った職員を配置できれば、
もしくは勉強した職員が常任していればいいんですが、
非常勤職員が多すぎると問題になっている現状では
配置は難しいでしょうね。
ただ、電子書籍が主流になれば、
否応にも対応せざるを得ないでしょうね。

以上、長々と失礼しました。

タイトルRe: 電子書籍について
記事No1626
投稿日: 2017/08/20(Sun) 15:42
投稿者岡沢 秋
どうもこんにちは、中の人です。

現時点では図書館での電子書籍の利用には課題も多々ありますが、それらは必ず乗り越えられるものだし、逆に乗り越えられなければ、図書館は図書館たる役目を果たせなくなる時期に来ていると思います。

>出版社が黙ってないでしょうね。

アマゾンなどで電子書籍が扱われるようになった流れと同じなら、賛同した出版社/者のものから電子化されていき、それ以外が取り残されるだけだと思います。このあたりは、図書館で読まれた回数に応じてコストが支払われる新しい仕組みを作ればクリア可能だと思います。

>電子書籍の媒体は統一されていない

作ればいいだけなんですよね。例えば、PDFに統一すればいいんじゃないかな。
うちは引っ越すとき2000冊くらい自炊でPDFにしちゃいました。タブレットで読んでるけど普通に読めますね。付箋つけられないのだけが難点。

>IT関係の知識を持った職員を配置できれば

必要ないと思います。アウトソーシングでいけるでしょう。自前でIT部門を持たず、他社に委託してる会社は今でも沢山ありますしね。


出版社は無限に増刷重版をしてくれるわけではなく、紙媒体は読めば読むほど劣化しますので、情報消滅までの「寿命」は非常に短いままに留まります。ベストセラー小説なんかでも百年で消滅する。しかも毎年大量の本が出る。図書館に情報保存の役割を持たせたいのなら、電子化は進めないともうどうしようもないと思う。

タイトルRe^2: 電子書籍について
記事No1627
投稿日: 2017/08/21(Mon) 00:36
投稿者加鳥
お答えありがとうございます。

> 現時点では図書館での電子書籍の利用には課題も多々ありますが、それらは必ず乗り越えられるものだし、逆に乗り越えられなければ、図書館は図書館たる役目を果たせなくなる時期に来ていると思います。

そうですね。


> アマゾンなどで電子書籍が扱われるようになった流れと同じなら、賛同した出版社/者のものから電子化されていき、それ以外が取り残されるだけだと思います。このあたりは、図書館で読まれた回数に応じてコストが支払われる新しい仕組みを作ればクリア可能だと思います。

一度に閲覧できるのは何人までとか制限をつけろとかありそうですね。


> 作ればいいだけなんですよね。例えば、PDFに統一すればいいんじゃないかな。
> うちは引っ越すとき2000冊くらい自炊でPDFにしちゃいました。タブレットで読んでるけど普通に読めますね。付箋つけられないのだけが難点。

権利問題さえクリアできれば、
ここは予算と機能のせめぎあいですね。
自炊可能なのは自前の地域資料とかですね。


> 必要ないと思います。アウトソーシングでいけるでしょう。自前でIT部門を持たず、他社に委託してる会社は今でも沢山ありますしね。

少なくとも電子書籍に詳しい職員は必要ですよね。
そしてシステムを導入する際、交渉するスタッフには
最低限の知識が必要なはずです。
アウトソーシングでいけるには、どうでしょう?
人件費でるかな・・・


> 出版社は無限に増刷重版をしてくれるわけではなく、紙媒体は読めば読むほど劣化しますので、情報消滅までの「寿命」は非常に短いままに留まります。ベストセラー小説なんかでも百年で消滅する。しかも毎年大量の本が出る。図書館に情報保存の役割を持たせたいのなら、電子化は進めないともうどうしようもないと思う。


国主体でやらないと、これはダメですね。
自治体ごとにやってしまうと
乱立しすぎて規格がすごいことになりそうです。
国立国会図書館でもやってますが、
岡沢さまが考えているようなものではないですし・・・
株式会社日本電子図書館サービス(http://www.jdls.co.jp/
が一番近いかな。