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タイトルエジプトとフェニキア人の関りについて
記事No1723
投稿日: 2019/05/10(Fri) 03:18
投稿者海水木葉   <soratoumi7425@yahoo.co.jp>
初めまして。もし宜しければご見解をお聞かせください。
私は商売の話や交易の物語が好きで、今フェニキア人の交易の話を読んでます。
フェニキア人が活躍した時代のカナン地区を管理していたのはエジプトのようなのですが、各都市にはそれぞれ王が居て、その王の上にさらに力のあるエジプトが君臨していた認識です。その管理方法はどういうものだったと考えられますか?
私は各王がエジプトに貢物をする代わりに、エジプトは兵を駐在させたり敵を追っ払ったりしていたのかな、と思っているのですが・・・
ネットで色々辿っていくと、貴サイトの記事が面白かったので、聞いてみたいと思い投稿です。

あと、貴サイトのフリーゲームですが、インストールしたらエラーになってしまいました。今はもうできないのでしょうか。。

タイトルRe: エジプトとフェニキア人の関りについて
記事No1725
投稿日: 2019/05/10(Fri) 19:04
投稿者岡沢 秋   <http://>
フェニキア人が活躍した時代のカナン地区、って具体的にいつの時代の、どこのことを指していますか。シドンあたりのことですか?? あと都市ごとにも時代ごとにも状況が違うんで、このザックリ具合だとザックリしか出てこないのですが…

> その管理方法はどういうものだったと考えられますか?
> 私は各王がエジプトに貢物をする代わりに、エジプトは兵を駐在させたり敵を追っ払ったりしていたのかな、と思っているのですが・・・

エジプトが外国領土としてシリアあたりまで持ってた時代なら、多分その理解でだいたいOK(ただおそらくエジプトから兵は派遣していない。理由は現地の兵を雇うほうが早いのと、訓練された兵士そんなに持ってないから)
エジプトの国力が衰えて支配が微妙になってきてからだと名目上の領主を立ててたり色々
ビブロスやシドンのあたりを想定して考えられているのなら、ウェンアメン旅行記を読むと、エジプトの国力が衰えてからの状況がなんとなく判るかと。


> あと、貴サイトのフリーゲームですが、インストールしたらエラーになってしまいました。今はもうできないのでしょうか。。

よくあるパターン
・ランタイムパッケージのインストールを忘れている
・インストールしたつもりで圧縮ファイルを解凍していない

これでダメな場合は出ているエラー文言でググればおそらく解決策は出てくると思います。Windows10でもとりあえず動くのは確認しています。

タイトルRe^2: エジプトとフェニキア人の関りについて
記事No1726
投稿日: 2019/05/10(Fri) 23:25
投稿者海水木葉   <soratoumi7425@yahoo.co.jp>
> フェニキア人が活躍した時代のカナン地区、って具体的にいつの時代の、どこのことを指していますか。シドンあたりのことですか?? あと都市ごとにも時代ごとにも状況が違うんで、このザックリ具合だとザックリしか出てこないのですが…
>
> エジプトが外国領土としてシリアあたりまで持ってた時代なら、多分その理解でだいたいOK(ただおそらくエジプトから兵は派遣していない。理由は現地の兵を雇うほうが早いのと、訓練された兵士そんなに持ってないから)
> エジプトの国力が衰えて支配が微妙になってきてからだと名目上の領主を立ててたり色々
> ビブロスやシドンのあたりを想定して考えられているのなら、ウェンアメン旅行記を読むと、エジプトの国力が衰えてからの状況がなんとなく判るかと。


失礼しました。
確かにザックリしてますね。(というか私がまだザックリとしか知らないので・・・)
私としては、シドン、テュロス、ヒプロスといった諸都市に対し、エジプトやヒッタイト帝国といった支配国がどのような関係にあったのかな、という疑問があったのですが、それも都市と時代によりけりってことですかね。。
例えばエジプト第十八王朝の末期にヒッタイトにヒプロスまでの北シリア海岸を奪われたと本に書いてあったのですが、その場合、それまでヒプロスの村は次々焼かれ、治めていた王族は殺されたんですかね?
それとも、王族が単にエジプトよりヒッタイトに従った方が良さそう、と思って貢物の送り先をエジプトからヒッタイトに変える程度の話なんでしょうかね?

ヤクザ(ヒッタイト、エジプト)の縄張り争いのように、カタギ(都市)にはダメージを与えず、あくまでヤクザ同士でケリをつけてみかじめ料を決めたのか、それともカタギの頭まで据え変えたのか、という疑問です。。

> これでダメな場合は出ているエラー文言でググればおそらく解決策は出てくると思います。Windows10でもとりあえず動くのは確認しています。

ありがとうございました!できました!ゲームやってみます!

タイトルRe^3: エジプトとフェニキア人の関りについて
記事No1727
投稿日: 2019/05/11(Sat) 19:46
投稿者岡沢 秋
ン、テュロス、ヒプロスといった諸都市に対し、エジプトやヒッタイト帝国といった支配国がどのような関係にあったのかな、という疑問があったのですが、それも都市と時代によりけりってことですかね。。

エジプトとヒッタイトがドンパチやってた頃だと紀元前1300-1200年あたりですかね。そのちょっと前までビブロスあたりにはミタンニという大国があって、実は100年単位でかなり勢力図が違うんですよ。

> 例えばエジプト第十八王朝の末期にヒッタイトにヒプロスまでの北シリア海岸を奪われたと本に書いてあったのですが、その場合、それまでヒプロスの村は次々焼かれ、治めていた王族は殺されたんですかね?

村焼きするとその地域からの上がりが無くなるし、頭がいなくなると交渉もできなくなるので、焦土作戦はあまりやらなかったと思います。やるなら神殿を壊すとか。
隷属する国の王子をエジプトに留学させて宮廷で教育して親エジプトに仕立てるとかがメジャーなやり方かなと思います。人質にもなるし。
(この方法は、のちにエジプトの国力が衰えてくると逆のことやられます。エジプトの王族がペルシアに連れていかれたり…)


> それとも、王族が単にエジプトよりヒッタイトに従った方が良さそう、と思って貢物の送り先をエジプトからヒッタイトに変える程度の話なんでしょうかね?

ヒッタイトとドンパチやってた前後の時代だとこれが近いはずです。
アマルナ文書という外交文書集があるのですが、その中に近隣の隷属する王たちからエジプトの王へのものが多数あり、贈り物を贈ったり貰ったりしてたようです。小国はその時々に従属する国を変えて(あるいは二枚舌も使って)生き残りを図ってたみたいです。


> ヤクザ(ヒッタイト、エジプト)の縄張り争いのように、カタギ(都市)にはダメージを与えず、あくまでヤクザ同士でケリをつけてみかじめ料を決めたのか、それともカタギの頭まで据え変えたのか、という疑問です。。

ヤクザといっても、みかじめ料さえ払えば敵から守ってくれるのでいい関係だと思いますよ。今の日本とアメリカの関係のようなもので、親分が防衛を担ってくれるんで自国のみの軍事力でなんとかしなくてもいい。

> ありがとうございました!できました!ゲームやってみます!

だいぶ古いゲームなんでアレがナニですが、どうぞお楽しみください。

タイトルRe^4: エジプトとフェニキア人の関りについて
記事No1728
投稿日: 2019/05/16(Thu) 12:57
投稿者海水木葉   <soratoumi7425@yahoo.co.jp>
> エジプトとヒッタイトがドンパチやってた頃だと紀元前1300-1200年あたりですかね。そのちょっと前までビブロスあたりにはミタンニという大国があって、実は100年単位でかなり勢力図が違うんですよ。

考えてみれば現代日本だって100年前はバリバリ戦争やってて方向転換してますしね。。100年経てば王朝くらい変わりますよね。

> 村焼きするとその地域からの上がりが無くなるし、頭がいなくなると交渉もできなくなるので、焦土作戦はあまりやらなかったと思います。やるなら神殿を壊すとか。
> 隷属する国の王子をエジプトに留学させて宮廷で教育して親エジプトに仕立てるとかがメジャーなやり方かなと思います。人質にもなるし。
> (この方法は、のちにエジプトの国力が衰えてくると逆のことやられます。エジプトの王族がペルシアに連れていかれたり…)

なるほど、象徴である神殿を壊すというのは犠牲を増やさず戦争の勝ち負けを決める合理的な方法かもしれませんね。。そう考えると宗教やそれぞれの神様を持つというのは、平時に人の心に寄り添うだけでなく、戦時において犠牲無く勝ち負けを決められる御旗のような役割を果たす合理的手段なのかもしれませんね。
人質兼留学というのも面白いですね。それだけで一つのドラマが生まれそうです。

> ヒッタイトとドンパチやってた前後の時代だとこれが近いはずです。
> アマルナ文書という外交文書集があるのですが、その中に近隣の隷属する王たちからエジプトの王へのものが多数あり、贈り物を贈ったり貰ったりしてたようです。小国はその時々に従属する国を変えて(あるいは二枚舌も使って)生き残りを図ってたみたいです。
> ヤクザといっても、みかじめ料さえ払えば敵から守ってくれるのでいい関係だと思いますよ。今の日本とアメリカの関係のようなもので、親分が防衛を担ってくれるんで自国のみの軍事力でなんとかしなくてもいい。

だとすれば当時は現代に近い平和の時代だったんですかね。。

> だいぶ古いゲームなんでアレがナニですが、どうぞお楽しみください。

「神々の呪文」終わりました。
時代背景や設定がきちんと考え込まれた作品だということが凄く伝わってくる深い作品でした。
当時の神官や書記という人間の立ち位置がおそらくこうだったのだろう、というイメージが伝わってきました。識字能力が無く、自然に関する知識が無かった当時の時代の人々にとって、神官や書記という人たちは、まさにRPGの魔法使いみたいなものだったのでしょうね。。
あと、個人的には村人が棺職人やパピルス職人、書記の仕事、煉瓦作りという当時らしい仕事が出ているとこがいいな、と思いました。
パピルス職人については特に作業工程まで裏付けにあり作られてますよね。。私は昔のモノづくりの工程に凄く興味があるので、そういう部分がとても魅力的でした。
ちなみにこういった当時の作業工程についてまとめた本とか資料ってあったりしますかね?特色あるモノを個別に調べていった感じですか?

他のゲームも続けてやろうと思います。