タイトル | : Re^3: エジプトの像の神について |
投稿日 | : 2018/04/10(Tue) 19:38 |
投稿者 | : 岡沢@ |
うーんなんとなく勘違いの元は判るんですよ。
まず、同じ「書記の神」という括りでバビロニアのナブー神とエジプトのトト神に繋がりがあるはずと考えている。
次に、像を意味する「トゥトゥ」という言葉と神名である「トト」を混同している。
一つ目については、両者とも「運命を記す」という役割を持つから似ているはずだ、と考えていると思います。それ以外に類似する箇所はほとんどないので…。それが私からの答えです。似ているところが1で似ていないところが9であるならば、似ているところを拾って同一視してはいけない。
書記の神は文字を持つ文化圏にだいたい書記の神います。シッチンではなかったですが、バルトルシャイティスという人の本だと、トト神=伏義 なんていう説もあって苦笑するとこです。
二つめについては、そもそも言葉として別なので関係ないですよとしか。そもそもトト神って元々の名前ジェフウティなんで。
スフィンクスの顔がナブになっている、と言っているそのスフィンクスが、どの遺物のことかは解かりません。
が、メソポタミアとエジプトの様式を合体させたスフィンクスは珍しくなく、エジプトでも新王国時代以降は出土してますよ。逆にメソポタミア側にもそりゃーあるでしょうね。そこにむやみと深い意味を考える必要も、時代を遡る必要もなくて、その時代に双方向の交流があった、という内容で理由としては完結します。
というわけで、
「マルドゥクの別名でありボルシッパの主神であったトゥトゥ神」の「トゥトゥ」という名前の語源は古代エジプト語の像(トゥトゥ)からきている可能性はあるのでしょうか?」
→その根拠として有効と思われる要素が見つからない。という答えですかね…。