映画を劇場へ見に行くのは何十年ぶりでしょうか。ビデオを借りてきていくつかの映画は見ましたが。
さて、この剣岳(点の記)新田次郎著は30年ほども前に読んだ小説です。私もすこしは山に行っていたからでしょう山岳小説はかなり読みました。なかでも、新田次郎のものはほとんど読みました。とくに印象深かったものが、加藤文太郎を描いた「孤高の人」とこの「剣岳(点の記)」です。新田次郎は元富士山の測候所に勤務した経験のある人で山岳小説の分野でもかなりの作品を書いています。
西野君が最近になって、山に惹かれだしているのを見て、山の気象の本や山岳小説なども何冊か提供しましたがこの「剣岳(点の記)」だけは出しませんでした。彼がこれを読んで、剣岳に行こうとなんて考えられたら大変と思ったからです。
それはそれとして、久しぶりに良い映画を見たというのが今の気持ちです。ストーリーはともかく元撮影技師の監督木村大作の作品だけあって、立山連山の雄大な山の描写に圧倒され、またその美しさに感動の涙が出ました。
山歩きの経験のある人、山に憧れをもっている人には必見の映画です。
最近のコンピューターグラフィックなどを駆使したつまらん映画が氾濫している中で、美しい映画をみて満足しています。
- Joyful Note -