誰もが、楽しい遊園地。誰もがあこがれる遊園地。
好きな人と行ければどれだけ楽しいだろう。
初めての遊園地は、新一の両親と一緒だった。
次がうちの両親と新一もいた。
お母さんが家から出る前の遊園地にはやっぱり新一がいた。
友達と一緒の遊園地。
やっぱり、新一も一緒で。
二人できた遊園地は相手はもちろん、新一で。
突き詰めて…考えてみれば、遊園地に行くときはいつも新一がいるような気がする。
今日も、新一と一緒だ。
しかも、恋人という関係になって初めての。
なんか、おもしろい。
「いきなり、笑い出して、なんだよ」
「うん、ただね。初めての遊園地も、次の遊園地も、それから、何度か行った遊園地も、いっつも、新一が一緒だったなぁって。そう思っただけ」
「…そういやぁ、そうだったよな」
柔らかい笑みを新一は見せる。
「この後、どこ行く?。わたし、絶叫系がいいなぁ」
「女って好きだよなぁ、そう言うの」
「嫌いな人もいるわよ。でも、新一は嫌いじゃないでしょ?」
「まぁな」
なんて言いながら、今日は二人で、絶叫系を全部制覇しそうな勢い。
次に来るときも新一と来れたらいいな。
「バーロ、いつだって、ここじゃなくたって、どこか行くときは、蘭と一緒だよ」
「事件も?」
「……事件も?」
「どこでも一緒って言ったじゃない。新一が大好きなホームズはいつもパートナーのワトソンと一緒だったのよ。平成のホームズさんのパートナーはいないっていうなら、別に良いけれど?」
「だぁ、もう、分かったよ。危険だと思ったら、オレの側から離れんなよ。ワトソン」
「了解、平成のホームズ君」
*あとがき*
ちょっと、悩んだんだけど。結局、新蘭で落ち着く。
最後の会話はなんか付け足したくなったんで、付け足す。
新蘭はもう、私の中で完成されたカップルと化してるので、今ちょっと難しい。
快青書いてる方が楽。
平和もちょっと完成しつつあるからなぁ。
平次の初恋は和葉だし。
完成:2004/7/22