朝起きて、目覚まし止めて。
飛び起きる必要がないからちゃんと起きて。
朝ご飯はちゃんと食べて。
着替えて仕事に行く。
それはアタシの日課。
「おはようございます」
いつもの時間に私は職場に到着。
「すみれさん、おはようございます。昨日発売の雑誌読みました?」
「読んだ読んだ」
職場で最初に同僚の雪乃さんと交わす会話は昨日発売のファッション誌。
たまたま読んでる雑誌が一緒だから気が合う。
「すみれさんが好きそうなグルメ特集も載ってましたよね」
「あ、まだその特集読んでないのよね」
なんて会話してたら遅刻魔登場。
「おはよう、青島君」
「あ、すみれさんおはよう。きょ、今日はセーフでしょ?」
「確かに。このところ遅刻ぎりぎりが多かったけれど、今日はそんなことないわね」
「まぁ、たまにはね」
そう言って青島君はたばこに手を伸ばす。
「青島さん、禁煙ですよ」
めざとく見つけた雪乃さんが自分のデスクに置いてある『青島君専用貯金箱』を取って青島君に見せる。
「咥えてるだけだよ、雪乃さん」
なんて情けない声出して青島君は言う。
このところ平和よね。
そんなこと思う。
小さな事も大きな事もなく。
ただ淡々に過ぎていく毎日。
………私って『OL』みたい…。
OLって差別用語かしら?
まぁ後で調べておこうっと。
「今日のランチどこで食べようかな」
仕事場の周辺はなんたって絶好の娯楽スポット。
おいしいランチなんてたくさんあるわ。
グルメ雑誌を取り出してチェック。
「すみれさん、楽しそうだよね」
「楽しいわよ。次ぎ何を青島君におごって貰おうかなぁって考えるだけでも楽しいし」
「えっっ!?すみれさん。この前夕飯おごったよね」
「ラーメンはおごったうちに入りません」
「そんなぁ〜」
まぁ、おいしかったけれどね。
青島君と食べるご飯は何でもおいしいなんて言ってやんないけどね。
しゃくだから。
「ふふーん、どこにしようかな」
なんてどこでも誰かが考えそうな悩み。
幸せだなぁ〜。
突然、警報が鳴る。
「……台場地区フジテレビ前に傷害事件発生。および、同局内にて窃盗事件発生」
…………。
「恩田君、恩田君、恩田君」
中西係長が呼ぶ。
「あぁ、もう、分かってますよ!!!!行ってきます」
バックもってコート引っ掴んで立ち上がる。
「恩田君」
「何ですか魚住係長!!!」
呼び止めた魚住係長をアタシはにらむ様に見る。
「い、いや」
「用がないんだったら呼び止めないでください」
「青島君がさぁ〜飛び出しちゃったんだよね」
……………青島ぁ!!!!!!!!!!
「すみれさん、私達も行きますから」
と雪乃さんと緒方君が飛び出した私についてくる。
全く、どうしてこう最後までOL出来ないのかしら。
結局しがない公務員。
+刑事。
仕方ない、好きで選んだ仕事だもん。
絶対に青島君にランチ&ディナーおごらせてやる!
おうちでご飯なんて誤魔化そうなんて許さないから!!
事件なんてぱっと解決して今日中に送検するんだから!!!!
踊るってだいたい青島君視点なんだよね。
最初の方はパラレルちっくに刑事じゃない感じに書いてみて。