** NERVOUS:music by TM NETWORK / 銀魂
「あんたみたいな女、好きになる局長の気持ちがわかんねぇよ」
「それはあなたに私を見る目が無いと言うことだわ」
「あんたみたいな凶暴女こっちから願い下げだぜ」
「それは私の台詞。あなたみたいな瞳孔開いている人、願い下げよ」
なんてまずい飲み方はしたくなかった。
が、時と場合ではそう言う飲み方をしなくちゃならないときだってある。
今が、その時と場合だ。
ストーカーバカ(局長)を迎えにスナックすまいるまで行き、そこで酒を飲むとき。
あのバカはいつもと同じキャバ嬢と飲んでいる。
いや、そいつにストーカーだ。
「ずいぶん今日もはでにやってくれたな」
入ってその場に行ってそうそう見たのはバカが半死半生で倒れていた惨状だった。
等のキャバ嬢は楽しそうに酒瓶抱えてる。
酒癖は悪くないらしいが、弟や万事屋の話だといつもの彼女を見ている以上にその女は凶暴になるらしい。
「申し訳ありません、土方様」
「別にいい。俺が被害にあった訳じゃねえ。どうせ、すぐに立ち直る。それぐらいじゃなきゃ真撰組の局長はやってられねえだろ?」
謝る支配人にそう告げてソファに座る。
「あら?いらっしゃいませ〜。今日はお一人なんですか?」
「一人で来るのが珍しいか?」
「そうでしょう?いつも沖田さんと一緒で。てっきりセットだと思ってましたけど」
「あのドSとセットにすんな。胸くそワリィ」
「そう?いつも楽しそうだけど。私の気のせいね。で、何おのみになります?」
「ウーロン茶で」
今日は車だ。
天下の真撰組が飲酒運転で検挙されたり事故でも起こしたりしたら大事だ。
「ふざけないで?ここはキャバクラよ。あなたはお酒を飲みに来たの、高級酒以外認めないわ。で、何を飲みます」
と相手は笑顔でそう言う。
「だから、俺はウーロン茶だ。今日は車なんだよ」
「代車を呼びます。で、何を?」
俺の提案はあっさり却下されてもう一度聞いてくる。
「勝手にしろ」
「じゃあ、ドン」
だああああ、この女何言うつもりだ!!!
「ちょっとまて!!!!あ、あぁ、鬼嫁で」
その場に転がってた結構有名な酒の名を出す。
「けちくせえな」
ボソッと呟かれた声。
「何か言ったか?」
「いえ、鬼嫁一升瓶入ります!!!」
笑顔でそう言って、局長(正確にはこの女だろう)が散らかした酒で最初の一杯を作る。
勝手にしてくれ……。
思わず頭を抱えてそう呟く。
「その台詞は私の台詞だわ。土方さんはいつもゴリラの迎えでしかこない。来たとしても大抵がゴリラがらみ。私の方が言いたくなると思わない?」
そう言って作った一杯を彼女は飲み干す。
「オオオイ、それは俺に作った奴じゃねえのか!!!」
「私だって飲みたいときぐらいあります!!!」
って、お前はさんざん局長相手に飲んでたんじゃねえのかよ…。
「私の話、聞いてます?」
「あぁ、聞いてる」
「じゃあ、なんて言ったか答えられますわよね」
「は?」
何てって…………。
「答えられないのなら、ドンペリ追加するわよ」
「ちょ、ちょまて!!判った答える。あぁ、なんだ、近藤さんがいないときに来いって言うんだろ?」
「そう」
「あ…なんだ」
突然、聞かされたお妙の本音。
なのだろうか……。
彼女は神妙な顔をしてグラスを見つめてる。
こいつはよほど飲まない限り酔わない。
ザルか、枠か。
何度か鉢合わせた中で飲んだ時はほとんど酔った様子がなかった。
「土方さん」
「な、なんだ!!!」
不意に呼ばれて、思わず言葉がどもる。
「以前、おっしゃった。今度は俺も動くとはどういう意味ですか」
……………今聞かれるかそれを。
言葉の綾。
とか、そう言うんじゃなく。
正直言えば、まだ俺は自分の内心を掴みかねていた。
どうしたいのか、どうしようとしてるのか。
動けばこの床に寝転がるバカを裏切る事になる。
だけど。
「あのときのは酒に酔った勢いだ」
とも何故か言いたくなかった。
「土方さん、今日はもう遅いです。だから後日出直してきやがれ。っていう気持ちなんですけど」
「お、お妙?」
「やっと名前呼んでくれた。それだけで十分だわ。だから今日はそのゴリラ連れて帰れ!!」
彼女の本音が見えないまま、俺の本音が判らないまま、俺は近藤さんを抱えてスナックすまいるを出る。
「次はなんの用事もない土方さんをお待ちしてますわ」
見送りに出た妙はそう言って中に入る。
車には代行がすでに来ていて。
俺は車に近藤さんを乗せ、乗り込む。
「真撰組の屯所までやってくれ」
「りょーかい」
気の抜けた声の銀髪と。
「お代は心配ないアル。姉御からもう貰ってるアル」
とピンク色の髪が見えたが気にしないでおこう。
「分かった」
そうただそれだけ答えて俺は目をつぶった。
「それはあなたに私を見る目が無いと言うことだわ」
「あんたみたいな凶暴女こっちから願い下げだぜ」
「それは私の台詞。あなたみたいな瞳孔開いている人、願い下げよ」
******
罵り合いをしながら酒を飲む。なんてまずい飲み方はしたくなかった。
が、時と場合ではそう言う飲み方をしなくちゃならないときだってある。
今が、その時と場合だ。
ストーカーバカ(局長)を迎えにスナックすまいるまで行き、そこで酒を飲むとき。
あのバカはいつもと同じキャバ嬢と飲んでいる。
いや、そいつにストーカーだ。
「ずいぶん今日もはでにやってくれたな」
入ってその場に行ってそうそう見たのはバカが半死半生で倒れていた惨状だった。
等のキャバ嬢は楽しそうに酒瓶抱えてる。
酒癖は悪くないらしいが、弟や万事屋の話だといつもの彼女を見ている以上にその女は凶暴になるらしい。
「申し訳ありません、土方様」
「別にいい。俺が被害にあった訳じゃねえ。どうせ、すぐに立ち直る。それぐらいじゃなきゃ真撰組の局長はやってられねえだろ?」
謝る支配人にそう告げてソファに座る。
「あら?いらっしゃいませ〜。今日はお一人なんですか?」
「一人で来るのが珍しいか?」
「そうでしょう?いつも沖田さんと一緒で。てっきりセットだと思ってましたけど」
「あのドSとセットにすんな。胸くそワリィ」
「そう?いつも楽しそうだけど。私の気のせいね。で、何おのみになります?」
「ウーロン茶で」
今日は車だ。
天下の真撰組が飲酒運転で検挙されたり事故でも起こしたりしたら大事だ。
「ふざけないで?ここはキャバクラよ。あなたはお酒を飲みに来たの、高級酒以外認めないわ。で、何を飲みます」
と相手は笑顔でそう言う。
「だから、俺はウーロン茶だ。今日は車なんだよ」
「代車を呼びます。で、何を?」
俺の提案はあっさり却下されてもう一度聞いてくる。
「勝手にしろ」
「じゃあ、ドン」
だああああ、この女何言うつもりだ!!!
「ちょっとまて!!!!あ、あぁ、鬼嫁で」
その場に転がってた結構有名な酒の名を出す。
「けちくせえな」
ボソッと呟かれた声。
「何か言ったか?」
「いえ、鬼嫁一升瓶入ります!!!」
笑顔でそう言って、局長(正確にはこの女だろう)が散らかした酒で最初の一杯を作る。
勝手にしてくれ……。
思わず頭を抱えてそう呟く。
「その台詞は私の台詞だわ。土方さんはいつもゴリラの迎えでしかこない。来たとしても大抵がゴリラがらみ。私の方が言いたくなると思わない?」
そう言って作った一杯を彼女は飲み干す。
「オオオイ、それは俺に作った奴じゃねえのか!!!」
「私だって飲みたいときぐらいあります!!!」
って、お前はさんざん局長相手に飲んでたんじゃねえのかよ…。
「私の話、聞いてます?」
「あぁ、聞いてる」
「じゃあ、なんて言ったか答えられますわよね」
「は?」
何てって…………。
「答えられないのなら、ドンペリ追加するわよ」
「ちょ、ちょまて!!判った答える。あぁ、なんだ、近藤さんがいないときに来いって言うんだろ?」
「そう」
「あ…なんだ」
突然、聞かされたお妙の本音。
なのだろうか……。
彼女は神妙な顔をしてグラスを見つめてる。
こいつはよほど飲まない限り酔わない。
ザルか、枠か。
何度か鉢合わせた中で飲んだ時はほとんど酔った様子がなかった。
「土方さん」
「な、なんだ!!!」
不意に呼ばれて、思わず言葉がどもる。
「以前、おっしゃった。今度は俺も動くとはどういう意味ですか」
……………今聞かれるかそれを。
言葉の綾。
とか、そう言うんじゃなく。
正直言えば、まだ俺は自分の内心を掴みかねていた。
どうしたいのか、どうしようとしてるのか。
動けばこの床に寝転がるバカを裏切る事になる。
だけど。
「あのときのは酒に酔った勢いだ」
とも何故か言いたくなかった。
「土方さん、今日はもう遅いです。だから後日出直してきやがれ。っていう気持ちなんですけど」
「お、お妙?」
「やっと名前呼んでくれた。それだけで十分だわ。だから今日はそのゴリラ連れて帰れ!!」
彼女の本音が見えないまま、俺の本音が判らないまま、俺は近藤さんを抱えてスナックすまいるを出る。
「次はなんの用事もない土方さんをお待ちしてますわ」
見送りに出た妙はそう言って中に入る。
車には代行がすでに来ていて。
俺は車に近藤さんを乗せ、乗り込む。
「真撰組の屯所までやってくれ」
「りょーかい」
気の抜けた声の銀髪と。
「お代は心配ないアル。姉御からもう貰ってるアル」
とピンク色の髪が見えたが気にしないでおこう。
「分かった」
そうただそれだけ答えて俺は目をつぶった。
**後書き:最後に銀神出てきたのは、突然です。
代行車に銀ちゃんが乗っててですね、その助手席には神楽が酢昆布をくちゃくちゃと食べてたんで…。
とりあえず、甘くならねぇなぁ、土妙!