** Come Closer:music by TM NETWORK / オリジナル(ワール・ワーズ)
「クロン、調子はどう?」
「それ、俺に聞く?こう言うの得意なの、チェスあなたでしょう?」
「トラップ解きは盗賊の役目だと思うんだけどなぁ」
「いや、盗賊って言い方やめて欲しい。トレジャーハンターでお願いします」
「それって言い直したら、宝泥棒だと思うんだけど…」
「うわ、マレイグまでそんなこと言うんだひどいなぁ」
「ひどくはないと思うよ?言い方一つで良くも聞こえるし、悪くも聞こえる。クロンの職業はちゃんとそれを言い表してるよね。クロンみたいに腹黒だ」
「確かに、チェスの言うとおりだよ」
「良いよ、それで良いですよ?その通りだしな。じゃあ、ちゃんと仕事しましょう。トラップ解いて、トラップ見破れないお二人のために道造りましょう?」
「ほら腹黒だ」
調査。
潜入。
破壊。
それらの判断はラテスがしてるけど、最終的な決断は俺たち3人の合議で決まる。
その合議はひどく偏る場合があるけれど。
チェスとマレイグで結託する場合が多くて、俺はいつも除け者だ。
「除け者になんてしてないよ。クロンの出す案は時々突拍子もないことがあるだけ」
「いや、それは俺じゃなくってチェスターでしょ?」
「そういえばそうだな」
いじけてた俺の言葉にマレイグは同意する。
突拍子もない意見を出すのは、俺よりチェスの方。
俺は一般的な意見を言ってるだけに過ぎない。
「そう言って僕の意見採用しないつもりでしょう?僕はいつも建設的な事言ってるよ。ちゃんと具体案出してるじゃないか」
「確かに」
思わず納得してしまう。
「っていうか、今、そう言ってる場合じゃなくって、この先進むのが先なんじゃないの?」
話の腰を折るなよ、マレイグ。
と、言いたいところだが、マレイグの言葉は正論なので俺たちは目の前を見る。
「物理的トラップに」
「魔法トラップ。マレイグ、その先行っちゃ駄目だよ。魔力に反応するようになってるみたいだ」
「でもその足下気をつけろよ。踏んだら軽く何かが飛んでくるらしい」
少し俺たちの前を歩いているマレイグが俺たちの言葉に頷き慎重に戻ってくる。
「じゃあ、どうする?」
「クロンが最初に解除して、僕が解除した方が良いのかなぁ?」
「魔力トラップじゃ、解こうとしたときの魔力に反応しちゃうんじゃないのか?」
マレイグの言葉に俺たちは考え込む。
厳重な2重トラップの先にあるもう一つのトラップ。
そしてその先に見えるのは扉。
俺達が求める物はそこにある。
厳重なトラップだけれども、俺たちに解けない物はない。
なんて、本当に盗賊みたいだ。
「じゃあ、マレイグの歌。あれ物理的波動持ってるんだから、それで、あの宝珠壊せないかなぁ」
さすがチェスター、隠れていた宝珠を見つけたらしい。
魔力トラップを掛けるにはそれに反応する宝珠(魔力に反応する鉱石)を破壊しなくてはならない。
「やってみる。ピンポイントは難しいけど」
「大丈夫」
俺たちは扉を開けるために動き始める。
その先に待つ「もの」を得るために。
「それ、俺に聞く?こう言うの得意なの、チェスあなたでしょう?」
「トラップ解きは盗賊の役目だと思うんだけどなぁ」
「いや、盗賊って言い方やめて欲しい。トレジャーハンターでお願いします」
「それって言い直したら、宝泥棒だと思うんだけど…」
「うわ、マレイグまでそんなこと言うんだひどいなぁ」
「ひどくはないと思うよ?言い方一つで良くも聞こえるし、悪くも聞こえる。クロンの職業はちゃんとそれを言い表してるよね。クロンみたいに腹黒だ」
「確かに、チェスの言うとおりだよ」
「良いよ、それで良いですよ?その通りだしな。じゃあ、ちゃんと仕事しましょう。トラップ解いて、トラップ見破れないお二人のために道造りましょう?」
「ほら腹黒だ」
******
俺たちの表の顔は世界的なミュージシャンだけど、裏の顔は海の神ラテスの命を受けて動く彼の手足だ。調査。
潜入。
破壊。
それらの判断はラテスがしてるけど、最終的な決断は俺たち3人の合議で決まる。
その合議はひどく偏る場合があるけれど。
チェスとマレイグで結託する場合が多くて、俺はいつも除け者だ。
「除け者になんてしてないよ。クロンの出す案は時々突拍子もないことがあるだけ」
「いや、それは俺じゃなくってチェスターでしょ?」
「そういえばそうだな」
いじけてた俺の言葉にマレイグは同意する。
突拍子もない意見を出すのは、俺よりチェスの方。
俺は一般的な意見を言ってるだけに過ぎない。
「そう言って僕の意見採用しないつもりでしょう?僕はいつも建設的な事言ってるよ。ちゃんと具体案出してるじゃないか」
「確かに」
思わず納得してしまう。
「っていうか、今、そう言ってる場合じゃなくって、この先進むのが先なんじゃないの?」
話の腰を折るなよ、マレイグ。
と、言いたいところだが、マレイグの言葉は正論なので俺たちは目の前を見る。
「物理的トラップに」
「魔法トラップ。マレイグ、その先行っちゃ駄目だよ。魔力に反応するようになってるみたいだ」
「でもその足下気をつけろよ。踏んだら軽く何かが飛んでくるらしい」
少し俺たちの前を歩いているマレイグが俺たちの言葉に頷き慎重に戻ってくる。
「じゃあ、どうする?」
「クロンが最初に解除して、僕が解除した方が良いのかなぁ?」
「魔力トラップじゃ、解こうとしたときの魔力に反応しちゃうんじゃないのか?」
マレイグの言葉に俺たちは考え込む。
厳重な2重トラップの先にあるもう一つのトラップ。
そしてその先に見えるのは扉。
俺達が求める物はそこにある。
厳重なトラップだけれども、俺たちに解けない物はない。
なんて、本当に盗賊みたいだ。
「じゃあ、マレイグの歌。あれ物理的波動持ってるんだから、それで、あの宝珠壊せないかなぁ」
さすがチェスター、隠れていた宝珠を見つけたらしい。
魔力トラップを掛けるにはそれに反応する宝珠(魔力に反応する鉱石)を破壊しなくてはならない。
「やってみる。ピンポイントは難しいけど」
「大丈夫」
俺たちは扉を開けるために動き始める。
その先に待つ「もの」を得るために。
**後書き:相変わらずネタになりやすいクロンの腹黒ネタ。
一体いつの話なんだろう……。
月の洞窟行ったときの話かなぁなんて思ったんだけど。 TM好きに20のお題併用。17・KEEP OUT
一体いつの話なんだろう……。
月の洞窟行ったときの話かなぁなんて思ったんだけど。 TM好きに20のお題併用。17・KEEP OUT