「それは?」
カリィがアシュレイの手をのぞき込む。
そこにはカードが束になってあった。
「カードマジックを確立した人のカード」
「カードマジック?」
「そう、もっとも使ったのは彼女とルイセと…今はシェリー。の3人しか居ないけれど」
そうアシュレイは何かを思い出すように、カードを見つめる。
「カリィはこんな話を聞いたことないか?『導き導かれし者。人は誰彼そのような人物を持つ』」
「………前吟遊詩人から聞いたことがある。どこかの国の恋物語じゃないのか?」
「そうとも言うし。そうとも言わない。この星のわがままが作り出した、運命に似た何かって言った方が良いかもしれないな」
「よく分からないんだが…」
「じゃあ、カリィに少し話をしよう。このカードの持ち主リーとその導き導く者であるロンの話を」
暗い森で彼女は愚痴る。
「ロン、納得いかない!!!」
「そうは言ってもなぁ」
「神々の『聖宝』!!!私探してるの知ってるでしょう!!!。ジュピーのエメラルドスティック〜〜〜!!!これだからミディアの情報は信じたくなかったのよ!!!」
彼女は有名なトレジャーハンター、リー・アニリン・ジスプロシウ。
魔法の腕も確かなもので、クラスは最上級のウィザード。
幼い頃から大賢者シルスに師事したという。
精霊召喚と魔法を同時に使うことも出来る。
「リー、だとしてもここがその遺跡にたどり着いたとは言わないんじゃないのか?」
そうオレは彼女に言う。
オレ『ロン・ロアル・バナジウム』は魔法全盛のこの世界において魔法を使わず銃を使う。
もっとも魔法銃という魔法付加価値をつけることの出来る銃なので全く使わないというわけではないのだが。
自分で言うのもなんだが銃の腕は一級だと自負している。
「…………そうかも知れないけれどぉ〜」
そう言ってリーはしゃがみ込む。
「疲れたと言うわけか」
「あたり〜」
力なくいった彼女の言葉にオレはため息をつく。
「あれだけ魔法を使えば当たり前だ。頼んでも居ないのに人の銃にまで魔法かけやがって」
「だって、ロン苦戦してたし。助けてあげればいいかななんて思ったわけで…」
そう言ってリーはその場に倒れ込む。
良い場所を見つけたのか、見つけたからしゃがみ込んだのか。
誰かが野宿をした跡で、良い具合に寝ころんでも問題ないような場所だった。
「気配は感じるのよ…魔法の気配。ルビーのロッドに触ったからかな…。『神々の聖宝』って力が違う気がする」
そう言いながらリーは森の奥を見つめる。
ん?
「リー」
「分かってる。せっかく人が休んでたのに…」
声をかければリーはゆっくりと起き上がる。
「無理はするなよ」
「ありがと」
そう言って俺たちは臨戦態勢に入る。
どこからか俺たちを邪魔する連中。
アルガトム帝国というのは検討ついてるが。
「こんだけ邪魔するんだったら、帝国つぶしてやろうかしら」
「オマエなら出来そうで怖いよ」
「つきあってくれるわよねロン」
…リーの魔法に興味があってここまでついてきたが……。
これからも冒険するのは………。
まぁ、悪くはないんだろうな。
「ここまでつきあったんだ。オマエの好きなようにつきあってやるさ」
「最初っからつきあうって言ってよ〜。素直じゃないんだから」
気楽に言うリーに思わずため息。
ついてる場合じゃなかった。
「のんびりしゃべってる間に囲まれたぞ」
「あぁ、もうパーッとやって、目指せエメラルドスティックって事で良いかしら?」
「いいだろう。全く、追いかけられるのも鬱陶しいもんだ」
そう言った途端、連中が襲ってきた。
でも発掘そして再構成してunderに挿入。
under the skyは総まとめのつもりなので良いんです。
ロンは置鮎さん。リーは、林原さんかなぁ?ロンの置鮎さんは確実。
ちょうど、置鮎さんにはまったときに決めたらしいよ、このキャスティング。