** WELCOME BACK 2:music by TM NETWORK / アンカー[TM版]
世界は回る。
休むことなく回転する。
同一の方を向くそれは、変わりのないことを示す。
反転させることは出来ないとは誰にも言わせない。
******
「もがき苦しんで、先が見えなくなったとしても」
たとえば謎かけのようにテツが言う。
「そしたらどうするの?」
「手を差しのばしてくれる人の手を取るんだ」
とテツはRIN0に向かって手を出す。
「…キネも、テツも優しいね」
「それはRIN0が可愛いからだよ」
キネは事も無げに彼女に向かって言う。
「ありがとう、キネ」
それでも、RIN0は顔を上げない。。
「RIN0、僕は約束するよ。また、RIN0の前に戻る。僕だけじゃない、キネやテッちゃんがいる。だから、心配しないで良いよ。RIN0は忘れた?僕は約束したことは破らない」
僕の言葉にようやく彼女は顔を上げる。
涙で濡れた幼い顔。
それでも僕は彼女をいとおしいと思う。
「僕の歌を忘れないで。キネのメロディとテツのリズム。忘れないで」
「帰ってくる?」
「帰ってくる。約束するよ。君が言った「時を越える力を持つ者」で「時の名を持つ者」だから」
「彼女」から「時を越える唯一の手段」で一つのメッセージをもらった僕たちは「彼女」の願い通り「時を越える」。
途方もない願いだと思ったけれど。
そうしなくては僕達はRIN0に出会えないのだろう。
「ウツ、時間だよ」
「了解」
テッちゃんの言葉に僕は頷く。
そして新たに作った曲を歌う。
僕の力を持って道を造る。
キネは先を見つけ、テッちゃんは道を固める。
「RIN0、すぐに戻るよ」
僕の言葉に彼女は頷いた。
歌を響かせる。
君との約束を守るために。
君ならきっと気付いてくれると思うから。
**後書き:WELCOME BACK2〜〜〜。な話になりました。
アンカーTM版でラストの話の導入編な感じです。アンカーTM版は3章ぐらいになんとなく分かれてて、1章が組織編。2章がアンカーに入った編。3章が過去に行ったらしい編。
実は、ウツ誕のはずだった。
アンカーTM版でラストの話の導入編な感じです。アンカーTM版は3章ぐらいになんとなく分かれてて、1章が組織編。2章がアンカーに入った編。3章が過去に行ったらしい編。
実は、ウツ誕のはずだった。