** SHININ'~虹色のリズム~ :music by MISIA / ONEPIECE
進行方向に島を望む。
新たな物語の始まり。
背後に島を望む。
それはその島での物語のエピローグ。
ナミが少しだけ顔を曇らせて聞いてくる。
「腹減った」
「あんた、二言目にはすぐそれね」
呆れた声で言う。
オレは気分はどうだって聞かれたから答えただけだ。
「あんなに山盛りの果物食べたくせに、あんたの胃はどういう胃してんのよ」
そう言いながら傍らにある本のページを読む。
「それ、どうしたんだ?」
見たことのない本。
「コブラ王から貰ったのよ」
「へぇ、いい奴だな」
「あんたねぇ、王様に向かっていい奴って言うのはないでしょ?」
「けど、悪い奴な王様もいるぞ?」
オレ言ってること間違ってないよな。
チョッパーやドラムをいじめてたのは悪い王様だろ?
あれは。
「まぁ、そりゃそうだけど…」
「ビビの父ちゃんだもんな。いい奴か」
「まぁ、いいわ。ルフィ、あんたもう少し横になってなさい」
「何でだ?」
寝てんのつまんねぇよ。
退屈。
「だから、言ったでしょ?あんた怪我のせいで熱があって大変だったの。化膿したらまた熱出るわよ。ご飯どころじゃないかもね」
「あ、それ、すっげーやだ。分かった。ちゃんと寝る」
ナミがうなずいたのを見て、横になる。
「寝てるときぐらい麦わら帽子外したら。あたしがもってるから」
「ん〜〜〜」
ちょっと考える。
「分かった。ナミに任せる」
そう言って、麦わら帽子をナミにかぶせて寝っ転がる。
「むーむーむー」
「ルフィ、おとなしく、寝てなさい。ごろごろ動き回らない」
「だって暇!!!」
外からは声が聞こえる。
何かあんのかな。
って思って。
なんか、寝てんのがもったいなくなってきた。
窓から上を見れば、青。
「…青」
「何が」
「空」
そう言えばナミも乗り出して窓の外を見る。
「真っ青ね。雨が降った後みたい」
青い空。
それを見てるナミ。
オレンジの髪は太陽みたいで。
空を見てるナミの後ろ姿は海に浮かぶ太陽みたいで。
「ナミ」
「何?」
「次の島はどんなだろうな」
「そうね。もうログはたまってるから。後はあんた次第よ」
「そっか」
ナミの声に答えて、次の島はどんなだろうって考えた。
『ぎゅるるるるるるるるる』
う、腹減った。
「あ、アハハハハハハハ。あんたホントにお腹空いてんのね」
「笑うなよ。言ったじゃねぇか、腹減ったって」
「アハハハハ」
笑い声が響く。
「いい加減にしろよな」
起き上がって、その笑い声を止めるために、腕を伸ばした。
新たな物語の始まり。
背後に島を望む。
それはその島での物語のエピローグ。
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「ルフィ、気分はどう?」ナミが少しだけ顔を曇らせて聞いてくる。
「腹減った」
「あんた、二言目にはすぐそれね」
呆れた声で言う。
オレは気分はどうだって聞かれたから答えただけだ。
「あんなに山盛りの果物食べたくせに、あんたの胃はどういう胃してんのよ」
そう言いながら傍らにある本のページを読む。
「それ、どうしたんだ?」
見たことのない本。
「コブラ王から貰ったのよ」
「へぇ、いい奴だな」
「あんたねぇ、王様に向かっていい奴って言うのはないでしょ?」
「けど、悪い奴な王様もいるぞ?」
オレ言ってること間違ってないよな。
チョッパーやドラムをいじめてたのは悪い王様だろ?
あれは。
「まぁ、そりゃそうだけど…」
「ビビの父ちゃんだもんな。いい奴か」
「まぁ、いいわ。ルフィ、あんたもう少し横になってなさい」
「何でだ?」
寝てんのつまんねぇよ。
退屈。
「だから、言ったでしょ?あんた怪我のせいで熱があって大変だったの。化膿したらまた熱出るわよ。ご飯どころじゃないかもね」
「あ、それ、すっげーやだ。分かった。ちゃんと寝る」
ナミがうなずいたのを見て、横になる。
「寝てるときぐらい麦わら帽子外したら。あたしがもってるから」
「ん〜〜〜」
ちょっと考える。
「分かった。ナミに任せる」
そう言って、麦わら帽子をナミにかぶせて寝っ転がる。
「むーむーむー」
「ルフィ、おとなしく、寝てなさい。ごろごろ動き回らない」
「だって暇!!!」
外からは声が聞こえる。
何かあんのかな。
って思って。
なんか、寝てんのがもったいなくなってきた。
窓から上を見れば、青。
「…青」
「何が」
「空」
そう言えばナミも乗り出して窓の外を見る。
「真っ青ね。雨が降った後みたい」
青い空。
それを見てるナミ。
オレンジの髪は太陽みたいで。
空を見てるナミの後ろ姿は海に浮かぶ太陽みたいで。
「ナミ」
「何?」
「次の島はどんなだろうな」
「そうね。もうログはたまってるから。後はあんた次第よ」
「そっか」
ナミの声に答えて、次の島はどんなだろうって考えた。
『ぎゅるるるるるるるるる』
う、腹減った。
「あ、アハハハハハハハ。あんたホントにお腹空いてんのね」
「笑うなよ。言ったじゃねぇか、腹減ったって」
「アハハハハ」
笑い声が響く。
「いい加減にしろよな」
起き上がって、その笑い声を止めるために、腕を伸ばした。
**後書き:ちょこっとだけ修正。
エピローグが好きですアラバスタ。
のエピローグ中。
ルフィが目を覚まして、果物を一口で食べて、夕飯までの間のお話。
エピローグが好きですアラバスタ。
のエピローグ中。
ルフィが目を覚まして、果物を一口で食べて、夕飯までの間のお話。