済みわたる空を黒い雲が覆い、時と共に静かに暮れていく空は闇夜へと変わる。
空を覆う雲を突き抜け、闇夜を潜り抜ければ、空の先は彼等に続いているのだろうか。
でも、私の歌には貫く力も潜り抜ける力もない。
「僕達に会いたくなったら、歌って」
そう言った彼の言葉を信じたいのに
「大丈夫?」
そのRev0の言葉に小さく頷く。
あの日から、そばにいてくれるRev0。
なんだかんだいって結構心配してくれている。
本当は大丈夫じゃないけれど、あたしもRev0も大丈夫だって自分をだまして納得させるには問いかけは必要な事だった。
「一つ聞いて言い?」
「何?」
「あたしの歌は彼らに届くかな?」
あたしの周りにはシンガーがたくさんいて、コウやRev0、それからミッコさんやDと一緒にいるヒロもそうで。
もちろん、ウツもそうで、なんかウツの力に引きずられたキネも持ってて。
テツの話だと、潜在的な能力は誰でも持ってて、強い力に引きずられるのは当然だって言ってて。
じゃあ、あたしもウツみたいにとはいかないだろうけど、力あるかなって聞いたらあるよって頷いてて。
冗談で歌ったら戻ってきてって言ったら頷いたけど。
鼻歌程度なら歌はいつでも歌ってるけど、本格的に歌ったことないあたしに、力があるなんて思えない。
「あの三人はなんて言ったの?」
「聞こえるからって」
そう言ってた。
でも時空を超えてる三人にあたしの歌が届くなんて思えない。
「RIN0は信じてないの?あの三人の言葉を」
「言ったでしょう?あたしの歌はRev0みたいに力なんて無いんだって。あたしの歌が届くなんて思えない。って」
「でも、言ったんでしょう?RIN0の歌を聞いて帰ってくるって。あの三人は時を、空間を超えた。その力がある三人がRIN0の歌声を捕まえられないなんてそっちの方がよっぽど信じられない。RIN0だって、あの三人を探したんだろう?そうしてzeitsに逢うことができた。あの三人だってRIN0を探して見つけられるよ。いつだって探しているんじゃないのか?あの三人はRIN0に逢うために。RIN0の歌声を。RIN0、君は逢いたくないの?君は、zeitsの三人に逢いたくないの?」
逢いたい。
逢いたいよ。
「だったら、大丈夫だよ。あの三人はRIN0の歌を絶対に見つけられる。僕はそう思うな」
「ありがとう、Rev0」
Rev0の言葉に勇気づけられる。
そして思い出す。
『寂しくなったら、僕達を呼んで。そうすればすぐ君の側に帰れるよ。RIN0の歌はすぐに見つけることができる。大丈夫だよ、闇を星をすり抜けて、灰色の空をくぐり抜けて、帰ってくるよ』
そう言ったウツの言葉を。
そして頷いたテツとキネを。
「I just wanna stay inside.You just wanna go outside.Who's gonna make you up?Who's gonna make me down?You say you turn to the right.I say I turn to the left.Why do you go forward?Why do I go backward?」
あたしは歌う。
あたしが使える力を使って。
届くかな?届くよね。
逢えるかな?逢えるよね。
あたしは思いを届けるように声を上げた。
「ただいま」
そう、聞こえた気がした。
っていうかね、…………一度書いたのに、何を血迷ったか、消しました。
えぇ、コピペの為に別ページで開けたのにもかかわらずですよ。
まぁね、内容はRev0との会話なんで良いんですが。
はぁ、で書き直し版の方がどちらかというと良い感じっていうのがほっとしてますが。
歌の後だけねぇ、ちょっと前の方がよかったんだけど。
そうそうRIN0が歌った歌詞(英語の所)はYour Songの歌詞です。
あと、ビーズな人とかアクセスな人もだそうと思ったのですが、予定は予定で。
そんなもんですか?